小学校のころあった話

私が小学校5年生の頃、2人の女の子と仲良くしていた。
ひとりがAでもうひとりがBとする。

AとBはお互いに敵対関係で、私はそこに挟まれていた。
私的には凄く気まずいところだった。

ある日Aから「BがAの悪口を言ってたら教えてくれ。」と頼まれた。
そしてまたある日からBにも同じようなことを言われた。

私は、それにしたがってAにはBのAに対する悪口を、BにはAのBに対する悪口の内容を伝えていた。
今思えばその悪口の内容もアホだのバカだの簡単な内容が多かったと思う。

それを繰り返していたとある日、私はAとBと先生から呼び出しをされた。
なにかふたりに悪いことでもあったのかな……と思いながら完全に被害者視点、他人視点で考えていたが、実際は違った。

その呼び出しの内容はAとBがお前のせいで辛いと言っている、お前が無いようなことをAとBに伝えていたんだろう?ということだった。

私は到底理解出来ず、どういうことなのかと聞くとAとBは同時に私に対して、悪口を言ってたというのは嘘なんだろうと問い詰めたのだ。

完全に私の頭はパニック状態。
私は嘘などひとつもついていない。完全にそのままの悪口の内容を伝えていた。教えてくれと頼まれたから。それだけなのに。

結局私は先生に、「2人に謝っておけ」と怒鳴られ、私は泣きながら2人にあたまをさげた。
確かに証拠もない。もし、心の中を覗けることができたなら誤解はとけていたんだと思う。

その時に私が学んだことは、
・悪口の言い伝えをしてくれと頼まれてもしない。
・人の悪口を聞いてしまっても相手に言わない。
・理不尽なことでも謝っておけばその人たちの中では解決されるので謝っておく。
・しかし自分の中にはいつまでも残り続けてしまうことが多い。
・証拠がなければ違うと反論しても全く意味は無い
ということだった。

素直に謝る。というのは、自分が加害者でも被害者でも、謝る。ということだと私は思った。